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2006年9月16日 (土)

「いたちなあたち 2 ~あるフェレットのひとりごと~」

 鈴木 理奈(2006.9.15).株式会社文芸社.ISBN4-286-01352-9.1500円(税別).
 飼育ノウハウ本ではなく,フェレットと暮らす日々を綴った本。の続編。まるでフェレットが自分で日記(詩)を付けているような文体は共通。「れぱん」2歳になったところから始まる。
 1巻目より格段にパワーアップしているのが嬉しい。写真も満載だ。写真とそのコメントを見ているだけでニヤリとさせられる。フェレットの豊かな表情・しぐさの魅力が余すことなく伝えられている気がする。あぁ,でも,穴掘りフェレットの姿とか,猫じゃらしに空中ジャンプする姿とか,シャワー・シャンプー後の大爆発の様子とか,陽気に跳ね回る姿とか,そういった写真も欲しかった気もする。穴掘りフェレットは別として,他の動きのあるシーンはなかなかシャッターチャンスをモノに出来ないからねぇ。
 「第2章 ぽぽろんがやってきた」が胸を打つ。噛み癖が元で虐待されて飼い主に捨てられた子。著者に拾われたものの,人間への不信感癒えず,ガブリ。著者の手傷でボロボロ。結局長く生きられず,完全に懐くことがなかった不幸の子。まるで,三代目カムイの最初の頃を見ているようだった。三代目は9か月もの間,ケージの外に出すときは牛皮手袋と上履きが不可欠だった。今ではジャレ噛みはあるものの,本気噛みはない。すっかり素手・素足で平穏な日々。それだけに,人間の信頼を取り戻す前に亡くなったぽぽろんが残念でならない。
 見直してみると,1巻目では瑣末なこと(著者プロフィール)にこだわってしまったようだ。最近はあまり見ないが,亀・フェレットの飼い始めは,まるで自分がその生き物になって,水槽やケージの中から外を見ているような,そんな夢を見ることがあった。とくに亀と人間の大きさは違うから,人間が大怪獣ガメラを見上げているようなものだ。この本は,フェレットならこんなことを考えているに違いないといった,フェレットのスタンスで世界を見ている。その点,夏目漱石の擬人化された猫(人間世間を観察している猫)とは大いに異なる。そしてそういうスタンスの本書は,似た夢を見たことのある私は嫌いではない。ただ,もっと違う見方をしてるかもしれないなぁ,ここはちょっと作り話入ってるんじゃないかなか,と思う部分が多少あるということかな。でも1巻目よりずっとパワーアップしてるし,面白くなっているし,良くなっている。3巻目も期待したい。

2006-09-15 懶道人(monogusadoujin)

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【出版社(文芸社)および 書籍の情報】
   http://www.bungeisha.co.jp/
   http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/4-8355-8668-9.jsp
   http://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/4-286-01352-9.jsp

【作者のホームページ】
http://www.rinasuzuki.com/itachi
 里親・里子の掲示板,フェレット預かり家庭の輪,などのページがある。

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