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2017年3月 3日 (金)

Google本なら洋書を(購入しなくても)全文検索できる。和書もいずれ追随?

Google本なら洋書を(購入しなくても)全文検索できる。和書もいずれ追随?

【要約】
・「Googleブックス」では,洋書については書籍の全文検索ができる。
・和書(日本の本)は,「Googleブックス」での全文検索はできない。
・2017年2月11日の朝刊に,「書籍を電子化→全文検索サービス、著作権者の許諾不要に 文化庁、法改正へ」が掲載された。「文化庁は早ければ今の通常国会に著作権法改正案を提出する方針で、来年(2018年)1月以降の施行をめざす。」(朝日新聞朝刊)とのことで,今後は和書についても全文検索可能になるかもしれない。

2017-03-03 懶道人(monogusadoujin)

【経緯】
 うかつにも最初に意識したのは,2016-10-30,図書館でPC雑誌を読んでいて,Googleの本なら全文検索できるといった記述を見つけたときだと思う。それ以前にも,どこかで類似の話は読んだ記憶はあったが,和書がダメになってから意識の外に追い出されていたような気がする。
 その後,実際に試したのは,2016-12-27,Koboで「外来種は本当に悪者か? 新しい野生 THE NEW WILD」の原著(「The New Wild: Why Invasive Species Will Be Nature's Salvation」)を購入してから。ハイライト機能を使い,さらに原著の該当場所を自分でメモするためにPC上で(楽天Koboデスクトップ)で,範囲指定→辞書→Google を行ったとき。検索結果一覧の一つに, books.google.co.jp へのリンクがあり,その文章自体が表示されていることに気づいた。該当の文章(英文)自体がGoogleの検索結果に表示されるだけでなく,実際にその文章を含む前後の数ページをまるまる読めてしまうことがわかった。特定の箇所を調べるだけなら,KoboやKindle洋書を購入する必要がないぐらい。

たとえば,Googleで「Pearce terrapin Teenage Mutant Ninja Turtles」(Pearceが著者名)を検索すると,
   The New Wild: Why invasive species will be nature's salvation
   https://books.google.co.jp/books?isbn=1848318359 - このページを訳す
が表示され,リンクをクリックすると(上のリンクではなく,Googleで表示されたリンクをクリックする。URLにID含まれるみたいなので省略した),キーワード(該当箇所の背景が黄色でハイライト)が含まれた該当ページが表示される。表紙や目次,著者紹介,序章,第1章,そして各キーワードが含まれた部分の前後数ページを読めるような感じだ。

Googleで「Pearce terrapin Teenage Mutant Ninja Turtles site:books.google.co.jp」とサイト指定して検索するとかえって検索結果表示されないので,やっかいだ。

Google検索で文章(英文)まるまる指定した場合,検索結果の先頭に,「検索キーワードは 32 語までに制限されています。"xxx" とその後に続く語句は無視されました。」とも表示される。検索窓自体には,文章まるまる入っている訳なので(Koboからの辞書連携機能),それを使って,自分で原文のメモができる訳だが。

ちなみに,いつもは検索するとポイントが貯まる「楽天ウェブ検索」ツールバーを使っているのだが,これで検索すると,Googleブックスの結果は出てこない。Yahooもダメ。
横断検索可能なサイト Ritlweb 検索エンジン( http://kensaku.ritlweb.com/ )で試した,どうも結果は芳しくないようだ(books.google.co.jp の結果が無い,あるいは上位にこない)。
   https://books.google.co.jp/
から検索するのが確実なようだ。Google検索( https://www.google.co.jp/ )で,Googleブックスの結果が表示されるように手を加えているのだろう。

 そうこうしているうちに,2017年2月11日の朝日新聞朝刊に,「書籍を電子化→全文検索サービス、著作権者の許諾不要に 文化庁、法改正へ」が掲載された。
  http://digital.asahi.com/articles/DA3S12791857.html
  書籍を電子化→全文検索サービス、著作権者の許諾不要に 文化庁、法改正へ
  2017年2月11日05時00分
  http://digital.asahi.com/articles/ASK2B431QK2BUCVL005.html
  書籍の全文検索サービス、許諾不要に 著作権法改正へ
  2017年2月11日16時10分

現在の状況として「書籍の全文検索サービスは、米グーグルが世界各国の書籍を電子化し、利用者が検索した単語が含まれている本文の数行を読めるようにした。だが、日本ペンクラブなどが反発したため、グーグルは日本の書籍の大半について本文を読めないようにしている。」と書いている。実際は数行どころか数ページ読める訳だが。

Google「文化庁 著作権法 改正 全文検索」で検索すると,朝日新聞以外にも記事が見つかる。
  2017/02/13:書籍全文検索 日本でも 文化庁方針、著作権者の許諾不要 :日本経済新聞
  2017/02/18:書籍のネット全文検索可能に 単語の前後数行を閲覧 文化庁が法改正へ 著作権へ配慮求める声も :産経ニュース

原典を探してみた。下記が該当するだろう。
  http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/needs_working_team/    文化庁:ホーム>政策について>文化審議会・懇談会等>文化審議会著作権分科会>新たな時代のニーズに的確に対応した制度等の整備に関するワーキングチーム
より「平成28年度 第6回(2017年2月13日)」
  http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/chosakuken/needs_working_team/h28_06/index.html
  文化審議会著作権分科会 法制・基本問題小委員会
平成28年度「新たな時代のニーズに的確に対応した制度等の整備に関するワーキングチーム」(第6回)
  ※ 配布資料(PDF)も閲覧できる。(案)(検討結果報告)ほか。

あるいはその開催通知
  http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/2017020601.html
  平成28年度文化審議会著作権分科会法制・基本問題小委員会
  新たな時代のニーズに的確に対応した制度等の整備に関するワーキングチーム(第6回)の開催について
など。

それにしても,実際の開催は2/13だから,2/11の報道ということは,フライング発表ということか。どおりで,記事には「13日のWTで権利を弱め、許諾を不要とすることを支持する結論が出る方向となった。」となんだか曖昧な書き方をしている訳だ。あるいは報道機関向けに事前に資料が配られたのかもしれないが。

和書も全文検索可能になれば嬉しいことだ。しかし,現在洋書で実現されている数ページの表示よりは,結果表示の範囲が狭くなるかもしれない。あるいは books.google.co.jp 以外でも検索できるようになるのかもしれない。

以上

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