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2018年3月 3日 (土)

シャープペンのこだわり~「クラッチポイント」,「ダブルチャック」,「トップチャック」,「ツインチャック」,「先端チャック方式」

20180303_ 1993年に書いた記事の続編・・・かな。

 シャープペンの嫌なところは,芯が短くなって,次の芯に押し出されるような形になると,ホールド感がなくなり(芯が勝手に回ったりして),書きづらくなる点だ。これを解決するのはある意味簡単。芯先部分もホールドしてしまえばよいのだ。この仕組みには,私の知る限り,2通りがある。

 1つは芯ホルダー方式。普通のシャープペンはノックすると少しずつ送り出されるが,ノックすると,先端部分のホールドが解除されて,太い芯(2mm)が一挙に出ててしまう。(だから,落下防止の留め具が芯の最後に付属している。) その代わり,ノックをやめると,先端部分でがっちりと芯を保持してくれる。よって,芯が短くなって書き心地が変わることは,ありえない。だが,芯が太い点,細かい文字を書くのには向いていない。いちいち芯先を削らないといけないので,普通の鉛筆と変わらないことになる。最近ホームセンターの「職人専科」で見かけた方式。
   https://www.amazon.co.jp/dp/B014UMK2F6/
   uniFiELD(ユニフィールド) 職人専科 建築用シャープペンシル 2.0mm HB
   三菱鉛筆
   
   https://www.amazon.co.jp/dp/B014UMJEDW/
   uniFiELD(ユニフィールド) 職人専科 建築用2.0mmシャープ替芯 HB
   三菱鉛筆

 もう1つが,「クラッチポイント」,「ダブルチャック」,「トップチャック」,「ツインチャック」,「先端チャック方式」などと呼ばれる方式。私が学生(高校生?)の時分に見かけた気がするので,今から30数年ぐらい前から有った方式ではある。

通常位置だけでなく,先端部分にもチャックがあり,最後の1mm前後まで筆記できる。欠点は,スライドするパイプで芯がガードされている訳ではないので,0.5mmの芯は力の加減で芯が折れやすいこと。しかしまぁ,先端がスライドするパイプは,ノートの紙とこすれると嫌な感じだし,次の芯の送り出しで,短くなった方の芯が空回りするので,私はあまり好きではない。

「クラッチポイント」,「ゼロシン」,「ミリノ」,「フィットカーブ」などの製品がある(写真)。「ゼロシン」や「フィットカーブ」はこの機構でないタイプもあるので注意。「ミリノ」や「フィットカーブ」は最近見かけないが,ミリノは形を変えて無印良品で復活したらしい。

【参考記事】
http://sharpen-memo.suzuna.org/article/43406317.html
[メモ] ゼロシンのしくみ
2011年02月13日

http://sharpen-memo.suzuna.org/article/43511746.html
[感想] ◎プラチナゼロシン1000 - 芯が最後まで使えるシャーペン
2011年02月20日

http://moonpaste.net/stmg/column/060709.html
残り芯を減らす技術
Last Update : 2018.02.06

 ※ 「芯ホルダー」という言葉は迂闊にも知りませんでした。ありがとう。
   http://www.staedtler.jp/products/01_writing/04-lead-holder/
   (製品例)

http://gajetpack.hateblo.jp/entry/_stationery/pen1
トップチャック式シャープペンの良さを伝えたい
20160727

http://fumihiro1192.hatenablog.com/entry/20160915/1473886800
【残り芯わずか1mm】確かに、すごい!プラチナのシャープペンシル『ゼロシン』
2016-09-15

http://chair.blog4.fc2.com/blog-entry-86.html
無印良品「ABS最後の1mmまで書けるシャープペン」
2014/06/24(火)

http://www.talblo.com/entry/2016/10/29/%E7%84%A1%E5%8D%B0%E8%89%AF%E5%93%81_%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE1mm%E3%81%BE%E3%81%A7%E6%9B%B8%E3%81%91%E3%82%8B%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%B3
無印良品の隠れた名品 1  チャックを制するものはシャーペンを制す。無印の最後の1mmまで書けるシャープペン。
20161029

 下記はメーカーの公式ページ。

http://www.pilot.co.jp/support/sharppen/1297051959338.html
Q:特徴のあるシャープペンシルを教えて下さい。

【先端チャック式(クラッチポイントなど)】
「芯の繰り出しをスムーズにする為の通常のチャックに加え、先端に芯を保持するチャックを設け最後の1ミリまで使い切ることができます。次の芯がすぐに出てくるので残った芯を取り除く必要もありません。」

  http://www.pilot.co.jp/support/pdf/sharp.pdf
  シャープペンシルのご使用方法
  「トップチャック式シャープペンシルの芯は、最後の1mmまで筆記できます。」

  http://www.pilot.co.jp/products/pen/sharp_pen/sharp_pen/clutchpoint/
  クラッチポイント(製品例)

http://www.pilot.co.jp/products/pen/sharp_pen/sharp_pen/clutch/
http://www.pilot.co.jp/products/pen/sharp_pen/sharp_pen/clutchpoint/
パイロット シャープペンシル クラッチポイント 0.5mm
HGW-150R
HGWN-150R

http://www.platinum-pen.co.jp/sharp_05.html
http://www.platinum-pen.co.jp/sharp_06.html
プラチナ シャープペンシル ゼロシン
MZ-500A
MZ-300

https://www.muji.net/store/cmdty/detail/4549738960447
ABS樹脂最後の1mmまで書けるシャープペン 0.5mm
無印良品

【参考】1993/10/22 「シャープペンのうんちく」

シャープペンの芯出し方式
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「PILOTシャープ使用説明書」(パイロット万年筆株式会社,1988年2月,本社 〒104 東京都中央区京橋2-5-18,TEL:03-3567-6111(代表),そごう東京店(有楽町)にてクラッチポイント式を購入時,入手。)を参考。

(A)ノブノック式
・芯を出すには
  (1)口金を下にしてノブを押せば芯が出る。
  (2)1本の芯が終わったら,ノブを繰り返しノックすると次の芯が出る。
・芯を戻すには
  ノブを押したまま,芯の先を軽く押せば元に戻る。
・芯の補充は
  ノブを引きぬき,消しゴムを取って替え芯を補充する。

[コメント]
 ごく一般的な形態で可も不可もなし。ポイントは持ちやすさと,チャックと先端のつくり。芯が折れやすい一昔前の100円シャープは失格。

(B)キャップスライド式
・ノブでなく,上半分のキャップ時代がスライドする以外は,ノブノック式と同様。

(C)ダブルノック式
・芯を出すには
  いっぱいノブを押すと先金から,筆記部が出て,固定される。そのままの状態で,ノブを軽く中ほどまで,小きざみに押すと芯が出てくる。
・芯を戻すには
  (1)ノブを中ほどまで,軽く押しながら出ている芯を押すと戻る。
  (2)ノブをいっぱいに押すと,筆記部がヘッドカバー内に戻る。
・芯の補充は
  ノブを引きぬき,消しゴムを取って替え芯を補充。

[コメント]
 床に落としたときに破損しやすい先端のパイプをガイドし,使うときに出すようにしたもの。次のパイプスライド式のように筆記中に芯が折れないようにするものでもなく,また,一般にパイプは長いほど芯が無駄になるから,このタイプはあまり意味がない。

(D)2020(フレフレ)式
  ノック式芯出し機能に加えて,ボディを上下に振ることによっても芯が出る二重芯出し機能内蔵のシャープ。
・振って芯を出すには
  ボディを下に向け5cm程度のひと振りで芯が0.5mm自動的に出る。
・ノックして芯を出すには
  従来のようにノブをノックして使う。
・芯のもどしかた,芯の補充はノブノック式と同じ。
・携帯中に激しい振動を与えますと芯が出ることがある。

[コメント]
 筆記中に持ち替えなくてよいので,効率がよいように思えるが,振ったときの音が意外にうるさいのと,先端のストッパのゴムが早く駄目になり一振りでシンがまるまる一本外に出てしまうことも多い。機構上,どうしても軸が太くなるので,その辺で好みも分かれる。

(E)パイプスライド式
 パイプスライド式は,ノブノック式に準じるが,次の点が異なる。
・筆記するとき,ガイドパイプ先端から芯が出ていなくても筆記でき,芯のヘリにともないガイドパイプが自動的にスライドして筆記ができる。
・芯を戻すときは,ノブを押し,ガイドパイプの先端を軽く押せば,ガイドパイプと一緒に芯は戻る。

[コメント]
 ダブルノック式としての特徴(携帯時の先端パイプ保護)もある。1回のノックでガイドパイプの長さ分だけ一気に芯を出しているようなものでノックのために持ち替える回数が著しく減るため,長文を書くときに有利。ただし,ガイドパイプが短くなるにつれて,相対的にペンを持つ指の位置が下にずれてくる訳で,別の意味での書き心地が変わってしまい,結局持ち替えが必要になる。ガイドパイプにより芯が折れにくいのは最大のメリット。ただし,パイプと紙(ノート)が擦れるため,書き心地がよくない。(ガリガリ擦れる。字がかすれる。)また,ガイドパイプが長い分だけ,芯が無駄になる。シャープペンの原理からして,芯の残りが少なくなった場合,次の芯が送られてくるのだが,チャックが2つあるトップチャック式を除き,普通のシャープペンはチャックが一つしかないため,送られてくる次の芯の方をチャックが固定してしまい,先端の部分の残りの芯は宙ぶらりの格好となり,書き心地が甚だ悪くなる。説明書によればこの部分は「筆記不能」ということで捨てることになっているが,現実的には「もったいない」ので我慢して使うことになる。この部分がパイプスライド式では非常に長いのである。

(F)トップチャック式(クラッチポイント)
・他のノック式シャープペンシルは,残りの芯が10mm前後になると,その機構上,筆記不能となり,次の新しい芯を出して筆記をするが,このトップチャック式シャープペンシルは,最後の1mm前後まで筆記できる。
・使用方法は他のノック式と同様だが,特に,芯づまり解消の特殊メカを内蔵しており,滅多に芯が詰まることはない。が,万一,芯がつまった場合,ノックした状態で,クリーナーピンで口金の先端よりつまった芯を芯タンク側に押し出す。(口金は接着されているので無理に取りはずしはしない。)

[コメント]
 チャックが2つあるため,「ダブルチャック」ともいう。書き心地が芯の最後まで変わらず,しかも芯を無駄にしない,最も優れたシャープペン。機構上,重くなるのが欠点。ただし2020式と違って軸が太くなるようなことはない。私が長年愛用しているのがこのタイプである。

  おそらく他のメーカーのものだろうが,私の記憶では上記6種以外に下記のタイプがある。

(G)クッション機構付 ノブノック式
 力を込めると芯が一時的に引っ込む(ばねにより元に戻る)タイプのもの。筆圧の強い人にとっては,力の加減に役立つ。「筆のような書きごこち」といった宣伝がされていたような記憶がある。200円シャープで採用。意外に芯が折れやすく,アイディア倒れだった。

(H)クッション機構付 パイプスライド式
 パイプスライド式の変形。芯がガイドパイプに入った状態で力を込めると,芯とパイプが一時的に引っ込むが,クッション機構(ばね)によりパイプはそのままで芯だけ元に戻る。結果的に,ガイドパイプから芯がちょっとだけ出ている状態になり,ガイドパイプと紙(ノート)が擦れて書きにくいといった,普通のパイプスライド式の欠点が解消されている。むろん,芯が折れにくいという長所と持ち替える回数が少なく長文の筆記に向くという特徴はそのままである。また,筆圧が強い人にとっては,力の加減にも役立つ。トップチャック式と共に愛用している。

(I)自動芯出し機構
 クッション機構付パイプスライド式の変形。ガイドパイプとチャックが連動しており,パイプが一時的に引っ込んた分だけ芯が引き出されてくる。結果として自動的に芯が出続けることになる。また,パイプの長さも変わらない。欠点は,通常のパイプスライド式と同様。ガイドパイプの分だけ芯が無駄になる(または書き心地が悪い)ことと,そして,クッション機構式では可能だった,少しだけ芯をパイプの外に出しておくようなテクニックが使えないこと。また,残りの芯が浮いた状態になったら後続の芯は結局ノックしてセットしなければならい点。書き心地が悪く,芯も無駄になるというので,使いにくく,まさに見掛け倒しの代表例といえよう。

(J)サイドノック式
 ノブが軸の横にあるもの。ペッカーが最初。300円シャープで一気に普及。発展型として,軸そのものが曲がるタイプもある。(360度全方位型) 300円のは壊れやすかったが,ペッカーは一応現役である。軸の断面が四角形で流線型のダザインとあいまって持ちやすいのがその理由。(他のシャープペンではついにこのカタチは出なかった。)

(K)回転式
 軸を回転させて芯を出す方式。タンスの奥から出てきた昔の芯の太い(0.9mm)シャープペンがこの方式だった。まさに骨董品。
以上

2018-03-03 懶道人(monogusadoujin)

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