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2020年3月28日 (土)

新聞記事「(はてなスコープ)放流って、よいこと? 悪影響への注意忘れずに」

https://digital.asahi.com/articles/DA3S14417571.html
(はてなスコープ)放流って、よいこと? 悪影響への注意忘れずに
朝日新聞デジタル
2020年3月28日 3時30分
2020年03月28日 東京 朝刊 週末be・b05

が興味深い。有料記事ですが「無料登録して全文を読む」「朝日新聞デジタルの無料会員サービスは、お名前、メールアドレスなどをご登録いただくだけで、1日1本まで有料記事をお読みいただけます。」という訳で,無料でも読むことは可能です。

 土曜日に別刷の「Be」に載っている毎週の科学記事で,実は淡水亀の話は出てないのですが(「淡水魚を池に放流する例」がメインですが,「ウミガメ」の名前も出ています),いいこと書いてるなぁ,という部分や,ここは違うんじゃなかろうか,とか,亀の場合はどうだろうか,とか思って記す次第です。

2020-03-28 懶道人(monogusadoujin)

●『「死滅放流」という言葉もあるほどです』として環境の悪いところに放流するのはダメよ(当方意訳),というのが一番目なのですが,「死滅放流」って言葉,初めて聞いた気がします。

・Googleで「"死滅放流"」で熟語として検索すると,ヒットするのはたった6件です。最近,「ちょっと検索! 翻訳に役立つ Google表現検索テクニック」(安藤進,丸善,2007年7月21日)」を読んだのですが(2019-12-24~2020-01-08),その表現(語や用例)が世の中でどれくらい広まっているかの統計資料としてGoogleを活用するといった内容でしたが,それを連想しました。過去にも似た失敗を新聞社がした例があったなぁ,と思って探したのですが,残念ながら見つからず。検索結果のパーソナライズ(個人の嗜好に合わせて検索結果の表示が変わる。ニュースで多い)の件も気になるところですが,これだけ少ないと当てはまらないでしょう。
   https://www.suzukikenichi.com/blog/google-demystifies-personalized-results/
   パーソナライズ検索の真相をGoogleが自ら暴いた――検索結果がパーソナライズされるのは稀、大きくは変わらない
   投稿日:2018年12月6日 by Kenichi Suzuki  海外SEO情報ブログ
   
   https://www.suzukikenichi.com/blog/debanking-personalization-of-google/
   Googleパーソナライズ検索の詳細解説×7項目
   投稿日:2011年11月7日 by Kenichi Suzuki  海外SEO情報ブログ

   https://www.weblab.co.jp/staff/seo/6381.html
   実は違った検索順位!?シークレットモードでも不完全の可能性
   2018年5月25日 Posted by Erika  ウェブラボ(株)スタッフブログ


●『日本魚類学会の「生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン」』という表現が出ています。このままググると,
   http://www.fish-isj.jp/info/050406.html
   生物多様性の保全をめざした魚類の放流ガイドライン
   (放流ガイドライン,2005)
   日本魚類学会
が出てきて,新聞の「2.他の生物を食べたり病気をうつしたり」「3.地域の遺伝的特徴を失わせてしまう」は,日本魚類学会の「放流に関わる生物多様性に対する問題点」の4つを3つにまとめたものとわかります。他の記事部分もこのガイドラインがベースですね。

・「注意点」としていくつか挙げられている中の「放流の記録をきちんと残し、支障がない限り公開する」というのは,一般の読者にはハードルが高そうな気がします。記事中に「きちんとした放流はなかなか難しそうです。植樹も、虫やウミガメを放つのも、生物多様性の観点からは共通する課題があります。」が書かれているとおりではあるのですが。

・さっきググった一覧で,
   http://crayfish.wpblog.jp/2019/10/23/post-10984/
   日本魚類学会『放流ガイドライン』に関するQ&A
   2019/10/23 2019/11/23
 というのがありました。目次を見ると
  |放流ガイドラインを悪用してる魚類学会関係者
  |水産業は放流ガイドラインの対象外
  |放流ガイドラインの準拠には監修料・指導料が発生
  |一定の配慮は必要だが産業のほうが重要
  |監修料等を養殖場の整備に当てたたほうが有効
 というのがあって,暗澹たる気持ちにさせられます。

・さて,淡水亀版の『放流ガイドライン』も欲しい気がします。 ずばり,ニホンイシガメの放流ですね。外来亀の駆除とセットというのが悲しいところですが。Google「イシガメ 放流 ガイドライン」で検索したら,
   https://www.sumasui.jp/common/pdf/H31.3.Kiraku17_06.pdf
   ニホンイシガメの生息域外保全に向けた考え方の整理と全国の取り組み事例の紹介
   楠田哲士 亀楽(17) 2019年
がヒットして,上記日本魚類学会の件も書かれています。淡水亀の放流活動の実態・歴史もよくまとまっています。(すみません,すっかり忘れておりました。) 「ニホンイシガメを含む爬虫類に関する基準や指針は存在しない」と書かれておりますし,検索でヒットしませんから状況変わってないのでしょうね。これらの情報を新聞社へフィードバックできたらいいなぁ。

・それにしても,新聞社がこういった内容を一般向けに書かれることは,大変よいことだと思います。

●魚類と違う,(淡水)亀ならではの放流の注意点もありそう

・確かウミガメで発表を見たか本を読んだかした気がするのですが,放流時の性比(オス・メスの割合)に注意する必要があったような。

・ミドリガメ(アカミミガメ)では,生存率を高めるために温度を高めにするため,メスが圧倒的に多い,とかをいうのを聞いた(か読んだか見た)気がします。

・魚類は自分では陸を横断しませんが,亀はします。魚以上に拡散を気にする必要がありそう。まぁ,川も支流とか本流とか合流とかいろいろある訳ですけど。

とりあえず,気づきはここまで。

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